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恋愛小説No.23「妹は婚約破棄を提案してきました」
私の妹シャーロットは両親に溺愛されて育った。私と違い美形な妹が可愛いのはわかるが、両親のそれは度を越したものだった。妹もそれが当たり前だと思って育ってしまったからか、我の強さは筋金入りだった。 そして今日。 「ミカエラお姉様! 何故家族のお... -
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恋愛小説No.22「あなたのためを想えば」
ノックの音で私が部屋の扉を開けると、苦しそうな表情のアレックスが立っていた。 「モリス……君に大事な話があるんだ。中へ入れてくれないか?」 私は彼を部屋へ招き入れ、ソファーへと座らせた。そして彼の向かい側に腰を下ろすと、思い詰めたような顔で... -
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恋愛小説No.21「姉に嫉妬されています」
伯爵令嬢カトリーナには意地悪な姉がいた。 「あ、あの……お姉様……」 「あら、何かしら? 私に話しかけるなんて珍しいじゃない。大雪でも降るのかしらね。で、無能なあなたが私に何の用かしら?」 そう言ってニヤリと笑うのは私の姉のリーゼだ。 この人は昔... -
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恋愛小説No.15「婚約破棄は撤回してください!」
「エリザベス。お前との婚約を破棄……」 「それは嫌!!」 アレンのその言葉を受け、私はつい大声で叫んでしまった。 部屋に婚約者のアレンと私しかいなかったのが不幸中の幸いというものだろう。 誰かに聞かれた心配もなさそうだ。 「な……なに!?」 アレ... -
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恋愛小説No.13「あなたのおかげです」
「俺と婚約破棄をしてくれないか?」 私の恋人レオンはある日、そう告げた。 「え?」 直後私の思考は固まり何も考えられなくなった。数秒の間の後、レオンは続けた。 「実は他に好きな人が出来てしまって……婚約の話はなかったことにしてほしいんだ」 「……... -
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恋愛小説No.12「さっさと婚約破棄してください」
ある日、姉の婚約者アーサーは私にこう告げた。 「婚約を破棄するのを手伝ってくれないか?」 「……え?」 瞬間私の頭は思考で埋め尽くされた。一体彼は何を言っているのか……婚約破棄を手伝う?私が?冗談かしら? 「えっと……どういうことですか?」 私が問... -
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恋愛小説No.9「愛する人は幼馴染が好きみたいです」
「婚約破棄してくれないか?」 婚約者のカイルに突然そう言われ、私の頭は混乱した。彼と付き合って一年半、今までで一番の衝撃だった。 「どうして?」 私がやっとの思いで言葉を絞り出すと、カイルは申し訳なさそうに目をふせた。 「実は……他に好きな人... -
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恋愛小説No.2「愛する人が幸せならそれで」
「……結婚してほしいの」 私がそう言うと、彼は困ったような表情をした。 「結婚……」 それは私がいつも見る彼の姿ではなかった。動揺し鼓動が速くなっているのは、誰が見ても明らかだった。 「少し……考えさせてくれないか」 彼はそう言うと、窓から真夜中の...
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