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恋愛小説No.25「愛する人は私ではない人を選びました」
私、カトリーヌには幼少期から想い人がいた。名前はアリトス。私と同じ伯爵家の貴族で、互いの両親の仲も良好だった。 しかし彼は伯爵家の長男であり、いずれは家督を継ぐ立場であった。そのため婚約者として名乗り出ることは難しく、遠くから見つめるだけ... -
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恋愛小説No.10「竜との秘密」
その竜は翡翠の眼を持っていた。私がお父様から貰うどんな宝石よりも、北の国から見える星空よりも、それは美しい輝きを放っていた。 「綺麗……」 初めてその竜の瞳を見た時、感動で私は数十秒動けなかった。口をぽかんと開け、竜から見ればバカに見えたか... -
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恋愛小説No.4「夜の噴水」
「え?」 最初に出てきた言葉は悲しみではなく、驚きだった。今まで生きてきて聞いたことのないような奇妙な声を私は出していた。 「そ、そんな……」 次いで溢れるように出てきたのが、悲しみ。私は両の手で顔を覆い、煌びやかな爪を外に向けた。目からこ...
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