幼馴染– category –
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恋愛小説No.27「自慢の婚約者」
エリザベスには自慢の婚約者がいた。端正な顔立ちに温和な性格で、名前をロベルトといった。 ロベルトは、昔から女性に大人気だった。そんな彼も、結婚適齢期になると多くの縁談が舞い込んできた。しかし、彼はその中の一つも受けなかった。なぜなら彼は同... -
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恋愛小説No.25「愛する人は私ではない人を選びました」
私、カトリーヌには幼少期から想い人がいた。名前はアリトス。私と同じ伯爵家の貴族で、互いの両親の仲も良好だった。 しかし彼は伯爵家の長男であり、いずれは家督を継ぐ立場であった。そのため婚約者として名乗り出ることは難しく、遠くから見つめるだけ... -
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恋愛小説No.20「この現実が夢であったなら」
「そろそろ終わりにするか」 それはちょうど日が落ちかけた時だった。オレンジ色よりやや暗い空に、薄い月が身を潜めていた。 「終わり……」 疑問に近い驚きが私の体中をめぐり、感覚を麻痺させた。彼はというと、私とは対照的で、凛とした表情で立っていた... -
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恋愛小説No.13「あなたのおかげです」
「俺と婚約破棄をしてくれないか?」 私の恋人レオンはある日、そう告げた。 「え?」 直後私の思考は固まり何も考えられなくなった。数秒の間の後、レオンは続けた。 「実は他に好きな人が出来てしまって……婚約の話はなかったことにしてほしいんだ」 「……... -
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恋愛小説No.9「愛する人は幼馴染が好きみたいです」
「婚約破棄してくれないか?」 婚約者のカイルに突然そう言われ、私の頭は混乱した。彼と付き合って一年半、今までで一番の衝撃だった。 「どうして?」 私がやっとの思いで言葉を絞り出すと、カイルは申し訳なさそうに目をふせた。 「実は……他に好きな人... -
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恋愛小説No.6「妹は私の婚約者に手を出しました」
「マリ! 俺と婚約してください!」 緊張した面持ちのレイスの言葉に私は大きく頷いた。 彼との関係は今に始まったことではなく、それは幼少期から続いていた。いわゆる幼馴染というやつで、友達以上になることはなかったものの、彼の隣にはいつも私がい...
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