魔法– category –
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恋愛小説No.18「婚約者が親友に手を出しました」
先日、私は婚約者であるガランの浮気現場を目撃した。相手はあろうことか私の親友。私の記憶にある限りでは二人が会ったのは一、二回。だが、私の知らない所で二人は秘かに仲を深めていたらしい…… 親友も親友だが、ガランもガランだ。もう婚約までしてしま... -
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恋愛小説No.17「追放されましたので」
「聖女制度の廃止をここに宣言する!!」 王がそう宣言すると、民衆は歓喜の声を上げた。中には感極まって涙する者までいる。 「そんな……」 その光景を群衆から離れた所で一人見るのは、この私アラクネである。 私は魔法学校を卒業した後、この国の聖女と... -
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恋愛小説No.8「覚えてないと言われましても」
「悪いが、もう俺とは婚約は破棄してくれないか?」 婚約者のフロイトはある日、私を家に呼びだすとそう告げた。突然人生が終わったように口をぽかんと開ける私。上手く頭も回らなかった。 「……え? どういうこと? 何かの冗談?」 数秒遅れて出た言葉に... -
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恋愛小説No.3「消えた最愛」
太陽の強い光に昼寝を邪魔され、私はゆっくりと瞼を開けた。体を起こし、陽光と体の間に手で影を作る。生暖かい風が頬をかすめ、私の横髪を揺らしていた。 「はぁ」 浅く短いため息をはくと、私は気持ちを少しだけ落ち着けた。 「そろそろ戻らないと……お... -
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恋愛小説No.2「愛する人が幸せならそれで」
「……結婚してほしいの」 私がそう言うと、彼は困ったような表情をした。 「結婚……」 それは私がいつも見る彼の姿ではなかった。動揺し鼓動が速くなっているのは、誰が見ても明らかだった。 「少し……考えさせてくれないか」 彼はそう言うと、窓から真夜中の...
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